身体を動かすと心まで動く?? 運動から見えてくる認知症ケア
どうも、認知症ケアデザイナーのはや坊です。
10月はよく「運動の秋」「食欲の秋」などと言われていますね。
みなさんは日頃から身体を動かす機会をお持ちでしょうか?
今回は運動と認知症ケアについてお話をしていきたいと思います。
適度な運動は認知症の予防や改善に効果があるという話を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。
実はこれ、、、医学的な根拠はないのだそうです。
筆者はこの医学的根拠がないという話を聞いて残念な気持ちになりました。
恐らく、皆さんの多くも同じような感覚になるのではないかと思います。
ですが、この医学的根拠というのがまたミソなのですが、
医学的根拠がないのは
「運動=身体を動かすこと →→ 認知症の予防・改善」
の効果がないというもの、、、
それだけなんです。
つまり、身体を動かしたという、身体的側面のことしか伝えられていないのです。
人は運動をすると
◯疲れた
◯汗をかいて気持ち良い
◯気分もスッキリして頭も冴える
◯適度な疲れでその後よく眠れる
など、身体を動かすことで様々な身体・心理状態になります。
先の医学的根拠はこのような身体・心理的側面については言及されていないのです。
筆者は運動をすることで得られる特にプラスの心理状態は認知症の予防・改善に大きな力を発揮すると考えています。
認知症は「脳に何らかの異常をきたすことで引き起こされます」
つまり、脳にとって良くない状態が起こると認知症になってしまう可能性がある訳です。
運動をすると、多くの人が「気持ち良い」等といったプラスの心理的側面を感じるもののはずです。
そのプラス要素は脳にとっても非常に良い状態といえます。
運動することで、脳はより活発に働き、さまざまな神経物質が脳内でたくさん行き来するのです。
これ以上に脳にとって良いことはありません。
つまり、「運動することで、身体だけでなく心理的なプラスの要素が多く生まれる。そのプラス要素が認知症の予防や改善に大きな効果をもたらす」
に繋がっていくのだと考えています。
ちなみに、運動はどんなことでも構いません。
ウォーキングやジョギングはもちろん、健康体操なども十分な運動になります。
それだけでなく、日頃のちょっとした家事なども身体を動かす機会になります。
ちょっとした運動も運動がもたらしてくれる心理的側面が認知症の予防や改善に繋がることとして、少しずつ取り組んで行けたらいいですね。
認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。
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