はや坊〜認知症ケアデザイナーの伝えたい事〜

認知症に関する様々な情報の発信

認知症対応実践:食事編

どうもはや坊です。



今回より認知症の対応としてより深くお話していけたらと思います。


名付けて「認知症対応実践」
はい、そのままです。笑っ







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Photo: yourhealthhq.net




今回は『食事編』です。



認知症を抱える人の中には食事に対して様々な特徴が現れることがあります。


その中でも多いのは、、

①ご飯を食べていないと何度も要求してしまう


②逆に食べないと主張して口にしなかったり、介助に拒否を示す


の2つが挙げられます。




これら2つの特徴に対して、筆者が実際に行っている対応方法をご紹介していきたいと思います。

少しでも現在認知症のケアをしている人のお役に立てると良いのですが・・・




今回からは①の食べていないと何度も要求してしまう人への対応を何度かに分けて紹介します。


これは以前にも少し紹介しましたが、改めてお話していきます。



筆者が今現在、ケアを行っている人の中に食事の要求を繰り返す男性がいます。

この方の特徴としては午前10時~午後3時頃まで食事の要求が非常に強く出ます。症状が強いときには1分も持たずに食事の要求が繰り返されることもあります。


その時の対応としては大きく分けると3パターンを実践しています。

1:状況の説明を丁寧に行い納得してもらえるようにする


2:話題を食事から変えて他のことを考えてもらえるようにする


3:実際の食事までの間にちょっとした食べ物で気持ちを落ち着かせる




実際のやり取り例
Aさん、認知症を抱える男性
筆、筆者


1:実践
Aさん「もうお腹空いているから何か食べるものちょうだい」

筆「今日は他にもお客様が多くいるので食事を作るのに少し時間がかかっています。今、一生懸命準備しているので12時頃までお待ち頂けますか?」


再度Aさん「いつまで待たすの?もう大変だよ、早くご飯ちょうだい」


筆「Aさん一人分だと今すぐお出し出来ますよ。だけど、皆さんで一緒に食べたほうがもっと美味しく食べれると思いませんか?私と一緒に待ちましょう」




このようなやり取りを中心に筆者は対応しています。今の状況に嘘をつかずに丁寧に説明していくと納得してくれることがあるので、そのように対応することが多いです。
※嘘も方便という言葉があるように、本人のために嘘をお話して対応することも実際にあります




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認知症を抱える人にとって、新しい情報を記憶したり自分が納得または理解出来ない状況に関しては柔軟な対応がとても難しいです。

ですが、ケアをしている人がしっかりとその方に向けて発信すれば十分に伝わります。
もちろん、毎回上手くいくとは限りませんし、実際には何度もやり取りが必要になるでしょう。



声掛けに正解や不正解はありません。
その方に合った方法をさまざまなやり取りを通してケアをする側が感じ取っていく意識を持つようにしていきましょう。





伝えたいことが何かちぐはぐしている感じですが、気になることがありましたら気軽にコメントして頂けますと筆者なりの言葉でお答えしていきますので宜しくお願いします。