認知症対応実践:食事編その2
どうもはや坊です。
先日運転免許証の更新に行って来ました。
恥ずかしながらゴールドではなく「違反者講習」を受けて晴れて更新免許証をもらいました。
筆者は18歳で初めて免許証を手にしてから既に更新は何度か経験していますが、更新の度に毎回思うことがあります。
それは更新講習の中でビデオ学習がいくつかあると思います。
その映像が「え、、これいつの?1990年代前後じゃん??笑っ」
と、まーーーー古い。
交通安全の指導する内容は一緒だとしても、教材は更新期間だいぶ過ぎてるけど・・・
願わくばそちらも一緒に更新して頂けるとより講習が身になるでしょうね。
と、思いました‼
余談が長すぎて申し訳ないです。
ここから今回の本題です。
画像参考:http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1707/29/news012.html
前回より認知症の症状への対応の実践として紹介しています。
実践編の始めとして『食事』にフォーカスして話を続けていきますね。
前回のおさらいを簡単に。
認知症の症状である『食事』に関することとして
①何度も要求を繰り返す
②食事を口にしない、介助を拒否する
の2つがあると話しました。
また、①に関する対応策としては
1:状況の説明を丁寧に行い納得してもらう
2:食事以外のことに意識を向けてもらう
3:食事までの間にちょっとした物で食いつなぐ
と3つの方法があると紹介しました。
今回は、その中から2の
“食事以外の事に意識を向けてもらう”
方法を実際のやり取りを例にしながら掘り下げていきたいと思います。
認知症を抱える人の中には、食事の時間以外にも何度も繰り返し要求を行う方がいます。
まず、なぜその人はこんなにも食事の要求をしてしまうのでしょうか。
それはいくつかの要因が絡み合って起きています。食べたことを記憶出来ずに食べていないと思い込んでしまっている。身体は満腹なのに脳が満腹を感じ取ることが出来ずに食べたいという信号を送ってしまう。もしかしたら自分には食事がないのでは…という不安から食事を繰り返し要求してしまう。
等があります。
そういった要因もあることを理解しているとしていないのとでは対応の仕方も変わってくるのではないでしょうか。
では、筆者が実際に行っている対応方法です。
実践例
Bさん:認知症を抱える人
筆 :筆者
Bさん「まだ今日はご飯食べてないけどないのかね?」
筆「今準備していますよ。◯◯時頃には出来ると思いますので。」
Bさん「待てないよ、お腹空いているのに。早くちょうだいよ。」
筆「座って待っているだけだと時間が長く感じるので、待っている間に一緒にタオルをたたむの手伝って頂けませんか?」
ここで大切なのは『一緒に行う』ということです。
本人にとっては食事が1番の優先項目となっているのに、1人で何か別の作業をすることは難しいです。なので、誰かと一緒に行いながら話をしたりすると、食事の優先項目が少しずつ後ろに回るので落ち着いたりします。
別の例として、『一緒に』ではなくとも1人で作業に没頭出来る方ももちろんいます。
その人が好きなことの話をして、実際にそれを行うことが出来れば時間を忘れて取り組むことだってあるのです。
例その2
B´さん「ご飯はまだかな?早く食べないと大変する。」
筆「一生懸命作ってますので楽しみに待っていて下さいね。あ、待っている間にB'さんの好きな編み物でもしてると時間もあっという間じゃないですか?」
いかがでしょうか。
単に待つという行為は認知症を抱える人やそうでない人に関わらず、とても忍耐のいることです。
ですので、待つという行為を別の形に置き換えることが必要だと筆者は考えています。
認知症を抱える人もケアをする側も“単に待つ”➡別の形に置き換える工夫を重ねると食事に関することがより一層楽しみに変わるかもしれませんね!