認知症対応実践:食事編その5
どうもはや坊です。
最近は株式投資の勉強もしていてこれがとても楽しいです。
成果は今のところ大きなものではありませんが、少しずつ芽生え始めてきました。
ゆくゆくはそういった投資の話もブログで行っていければなと考えています。
あ、一応こんなつたないブログでも一生懸命考えながら書いているつもりです。。笑っ
ご指摘等あれば宜しくお願いです。
今回は前回の続きとして
◯食事を口にしない
◯介助に拒否を示す
といった症状の要因である一つ
◎食べ物を口に入れて食べるという動作が上手く出来ない
このことについて話をしていきたいと思います。
食べ物を口に入れて食べることが出来ないという状態はなぜ起きるのでしょうか。こちらについては以前に軽く触れましたが、『実行機能障害』によって起こってしまいます。
実行機能障害とは・・・・
簡単に言うと、あることをしようとするときにその手順や方法といったものが上手く出来なくなってしまう状態のことです。
実行機能障害では、実際の動作自体は問題なく出来るのに身体以外の影響で出来なくなってしまいます。
例:ペットボトルの飲み物を飲む
手順(大まかに記載しています)
➡ペットボトルを持つ➡ふたを開ける➡飲む➡ふたを閉める
この一連の動作は出来るのに理解や認識等の問題で出来なくなるのが実行機能障害です。
これが要因となっている場合には、前回の時と対応方法が変わってくることは容易に想像出来ると思います。
☆前回の内容
http://gokijet.hatenablog.com/entry/2018/06/02/192102
食べたいのに食べれないのですから、、、
このようなケースではどういった対応実践が良いのか。
筆者なりの実践方法を紹介していきます。
実践例
Eさん:認知症を抱える人
筆 :筆者
Eさん「食事を前に無言で口にしない」
筆「Eさんどうしましたか?食事召し上がりませんか?」
Eさん「にこっと笑顔で会釈するも変化なし」
筆「お箸(スプーン)を持ってみて下さい」
※この時に筆者も実際にお箸を持ってEさんに見せる
筆者が食べるジェスチャーをしてEさんに見せる
Eさん「またにこっと笑顔で会釈しながら食事を召し上がる」
https://www.google.com/amp/s/locari.jp/posts/78700/amp?source=images
これは心理学にある“ミラーリング効果”に近いものだと筆者は考えています。
心理学では相手に好意を抱いている時にこの“ミラーリング効果”が現れるとされています。
筆者の場合、この方法は実行機能障害を抱えている認知症の方にとって1番分かりやすいものではないかと思っています。
実行機能障害の場合、ほとんどはある行動をしようとしています。拒否ではなく、ある意味での行為(好意)です。それが上手く順序建て出来ずにすることが出来ないだけなのです。
そのため、実際にケアをする人が手本となって行うことで本人もよりスムーズに動作を行うことが出来るのです。
認知症を抱える人が食事を口にしない時、または介助拒否をするとき
もしかして、、
と、この実行機能障害が原因かもしれないと思えると解決の糸口が割りとすんなり見えてくる…。
かもしれませんね!
認知症ケアに正解も不正解もありません。
こう言うとやることが何もないように思いますが、
“このひとは今何を感じているだろう”
“何を考えているだろうか”
それを上手く紐解きながら対応していくことが1番の正解なのかもしれません。
最後は自分の頭がぐるんぐるん駆けめぐり何もまとまりのない感じになってしまいましたが、
認知症を抱える人もケアをする側も双方がより幸せになる社会・環境を切に願って。。。