はや坊〜認知症ケアデザイナーの伝えたい事〜

認知症に関する様々な情報の発信

認知症の予防に運動は効果的?

どうもはや坊です。


これまで認知症の症状を中心にして話をすすめてきました。
このような認知症そのものの理解はとても大切ものです。何事も本質を理解していないと適切な対応が出来ないように、認知症をきちんと理解していないと対応が上手くいくことはありません。

今後も認知症を色々な角度から捉えて話をしていきたいと思います。


色々な角度ということで、今回は認知症と運動について少し話をしていきましょう。





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写真引用:https://josei-bigaku.jp/yuusansoundou6657/



適度な運動は認知症云々に関わらず人間にとって非常に大切です。
※そうは言っていますが筆者も最近は運動不足が否めません・・



現在、残念ながら運動(身体活動)によって認知症が改善するという明らかな医学的な根拠は示されていません。
※今後は根拠が出てくる可能性はもちろんあります。


ですが、認知症の一歩手前と言われている軽度認知障害(MCI)へは認知機能の改善が明らかにされてきているようです。


運動って何がいいの?
では実際に運動となると、どのような活動が良いのでしょうか。一般的に健康増進にむけた運動として知られているのは、ウォーキングや水泳(水中歩行も含む)といったいわゆる有酸素運動です。認知機能の改善もこの有酸素運動が最も効果的だと言われています。

有酸素運動は上記の運動を20~30分程度行い、少しきついかなと感じるぐらいが良いとされています。




また、最近は『デュアルタスク運動』というものが注目されています。

デュアルタスク運動???
これは運動をしながら足し算や引き算をしたり、しりとり、料理の献立を組み立てたり等頭を使った作業を同時に行うことです。
そうすることで身体と脳により負荷をかけることが出来て認知機能の改善にも繋がります。これは気軽に出来ますのでぜひ試してみて下さい。



と、ここで筆者が少し気がかりになることがあります。
それは運動している高齢者の転倒やケガ等による事故です。
最近はとても元気な高齢の方も増えてきています。筆者の同世代とも同じくらい元気な年配の方も見かけるほどです。しかしながら、年を重ねていくほど筋力や体力は低下しやすいものです。そのため、運動を行う際に様々な危険リスクを回避する方法を理解・実践して欲しいと考えています。


たまに早朝からウォーキング等の運動をしている方を見かけます。起きてから時間が経っていたり、しっかり食事を摂った後なら問題ないと思いますが、起きてからすぐに運動を行うと脳も身体もまだきちんと働くことは難しいです。
それで負荷をかけてしまうと、身体にダメージが蓄積されてしまうのでそこには十分注意が必要です。


更に運動中に転倒して骨折やケガをしてしまっては元も子もありません。
体調を十分に考慮して楽しく続けられるようにして頂ければと思います。

ウォーキングでは【ノルディックポール】という登山等で使うステッキを使用することも有効です。
よりバランスが安定され、転倒防止にもなります。それだけでなく、腕もしっかりと使うのでより全身運動となりますので一石二鳥、、という感じです。


運動は人間にとってとても大切な営みの一つです。
その長らく付き合うであろう運動を楽しく続けられる環境を整えることが必要ですね。



今回は少し角度をかえて話をしてきました。
そういうのも楽しくていいですね、、、



って完全自己満記事になってしまいました。



認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。