マイナス思考はマイナス身体に・・行動を変えて思考もプジティブに。
どうも、認知症ケアデザイナーのはや坊です。
前回までは何回かに分けて「認知症に関する診断」について色々と紹介してきました。
ここで原点?に帰ってみようとふと思いました。
「自分はもしかして認知症なのかな・・」
日頃からの物忘れが増えたり今まで出来ていたことが出来なくなってくると、そうマイナスに考えてしまう人が一定数いるという話を聞いたことがあります。
これは本当によくある話だと思います。
ちょっとした運動をして疲れてしまう人たちが「こんな体力なかったっけ・・もう歳だな」
こういったセリフは毎日どこかしらで話されているものではないでしょうか。
そういった時、人は少なからずマイナスな思考に陥っていると筆者は考えています。
そのマイナス的思考が全てダメだということではありません。誰しも人間ですから感情の浮き沈みがあります。その浮き沈みにより毎日の生活を楽しくも苦しくもしているのですからこれは人間の営みにとって欠かせないもののはずです。
ここで問題なのは、そのマイナス思考がずーっと堂々巡りのようにその人の中にあることが問題なのです。
認知症を抱える人(認知症の疑いがある人も含まれる)の中には、このようなマイナス思考の頭で毎日を過ごしている人たちがいたりします。
そのようなマイナス思考でずっと過ごしているとどうなるのか?
皆さんもご承知のようにその思考は思考だけに留まらず身体もそのようにマイナス身体になってしまう可能性が高くなります。
「脳は、行動の後追いをする!」
これはある学者さんが仰った格言とも言われるものですが、実際に例をあげながらこのことを検証していきたいと思います。
思考・行動がプラスに働く例
ある学生がいて、テストの成績が思っていたより悪かった。
↓
「こんな点数じゃ・・このままじゃダメだ。何がいけなかったのか考えてみよう」
↓
テストの振り返りや反省点を洗い出しもう一度問題を解いてみる。
↓
「なんだ!こういことか。これなら今度からはもっと良い成績が取れそうだな」
思考・行動がマイナスに働く例
ある学生がいて、テストの成績が思っていたより悪かった。
↓
「こんな点数じゃ・・このままじゃダメだ。勉強してもどうせ分からないや」
↓
テストの振り返りや反省もせずに分からないままにしておく。
↓
もちろん次のテストでも成績が上がるはずもなくより悪いサイクルが出来て更に勉強をしなくなる
これはいささか単純に書きすぎていますが、このような小さなものを積み重ねで私たちは「その人らしさ」を作り上げて生きています。
もし、近くにこのようなマイナス思考ばかりに気を取られている人がいましたらぜひ少しでもプラスの方面へ行動及び思考転換出来るように力を貸してあげて欲しいと思います。
ここで最初の話に戻りますが、「もしかして自分は認知症かな・・」と思っている人に対しては、
◯本人が今出来ていることが何なのかを伝えてあげる
◯一緒に小さな思い出の共有が持てるようにする
◯今まで・・よりもこれからを一緒に考える
このような過去よりも「現在・未来」に向けて行動と思考を巡らせて行くことがとても大切ではないかなと、、
ふと、考えました。
認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。