薬を拒否して飲まない時はどうするの?認知症ケア「拒薬」編
どうもはや坊です。
皆さんの中でこれまでに1度も薬を飲んだことがない人はどのくらいいるでしょうか?
恐らく限りなくゼロに近いかと思います。
そんな筆者はというと、恥ずかしながらよく体調を崩すため、薬を飲むことも少なくありません。
写真引用:http://xn--eck9ab6sq61nwg0a.com/xymm02.html
また、筆者は小さい頃のあることがきっかけで薬を飲むのがとても苦手です。
錠剤を1度に2錠以上を飲むことが出来ません。
※恐らく一種のトラウマからか怖くて1錠ずつでないと、飲み込めません。
今回は、なぜ冒頭でこのような話をしたかというと
前回からの続きで認知症ケアにおける「薬」について話をすすめていこうと思っているためです。
今回は『薬を拒否して飲まない』人に対してどのようなケアを行っていくか
を紹介していきたいと思います。
認知症を抱える人の中には、健康維持のために必要な薬を拒否して飲まない方がいます。
ケアを行う側としては、本人のために必ず飲んで欲しいのにも関わらず飲んでくれないととても困るものです。
そして、ケアを行う側が我慢できずに怒ってしまったり無理矢理に飲ませたり、ご飯に混ぜたりして飲ませることになるのです。
そもそも何故大切な薬を拒否するのでしょうか?
◯理解力の低下により自分に必要な薬だと分かっていない
◯薬が何か理解出来ないため口にするのが怖い
◯単なる薬嫌いから拒否をする
などなど、様々な理由が考えられます。
単なる薬嫌いの場合には今回とは別の対応が必要ですので省かせて頂きます。
ここで一つ確認したいことがあります。
皆さんは自分以外の誰か(看病や介護等も含む)に薬を飲んでもらいたい時に、何の薬かきちんと説明しているでしょうか?
例えば、子供に薬をあげる時などがイメージしやすいと思いますね。
いかがでしょう?
きちんと薬の説明をしているのならば、、
認知症を抱える人への服薬を促す時にも同じようにきちんと説明していますか?
筆者が知る限りですが、認知症の方に対して薬をあげる際には説明がほとんどされていない印象を受けます。
※あくまで筆者の個人的見解です
皆さんなら何かもしらない、いかにも怪しい薬をすぐに口にすることが出来るでしょうか?
到底無理だと思います。
ですが、認知症ケアとなるとその説明が無意識に抜けてしまっているのです。
それではいくら何回“飲んで下さい”とお願いしても、飲むはずはありません。。
何か分からなくて怖いですから、、、
※薬の説明については、一部癌患者等に対して告知をしていない場合に、正しい薬の説明をあえてせずに別の薬だと話して対応することもあると聞いたことがあります。
ですが、認知症ケアの場合にはこれが当てはまることは少ないはずです。
ここまで聞いていると、対応方法はおのずとピンときた方も多いかもしれませんね。
薬を拒否して飲まない人に対しては、『薬の説明をきちんと行ってから飲んでもらう』
これにつきます。
認知症を抱える人は聞いたことを記憶することは難しいです。
ですが、きちんと説明を行えば、大抵のことは分かって応じてくれます。
なので、薬を拒否する場合には“自分は薬の説明をきちんとしただろうか?”
と1度自問してみて下さい。
きっと効果はすぐに分かると思います。
それでも、中には筆者のように薬を飲み込むこと自体が苦手だったり、怖いと思う人もいるはずです。
それもきちんと本人に確認した上で、錠剤を飲みやすいように細かくしたりする方法もあります。
ただし、薬というのはその形(錠剤、カプセル、顆粒等)にしているのには理由があります。
薬の効果も考慮されてのことです。
ですので、かかりつけの医師に薬の形状の相談もしてから行って下さいね。
さて、医師から処方された薬というのは健康維持のために必要とされているものです。
それをきちんと理解した上で用法・用量を守って正しく服用していきたいものですね。
認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。