はや坊〜認知症ケアデザイナーの伝えたい事〜

認知症に関する様々な情報の発信

認知症ってなに???第8話

どうもはや坊です。



これまで認知症のさまざまな症状について話してきましたが、、
症状ではなく、認知症の種類については全く話していなかったのでここいらでお一つ。



f:id:gokijet0519:20180510000322j:plain



今回は認知症の中でも最も多いと言われている「アルツハイマー認知症」について話をしていきたいと思います。



認知症とは前にも話しましたが、病名ではなく認識したり、記憶したり、判断したりする力が障害を受け、社会生活に支障をきたす状態のことです。



アルツハイマー認知症は、アルツハイマー病を原因とする認知症のことです。


アルツハイマー病とはアロイス・アルツハイマー(ドイツ出身の医者)によって発見された病気です。
これは記憶や思考、行動等に障害を生じてしまう脳の病気です。その原因は未だに解明されていません。また、アルツハイマー認知症は男性よりも女性に多いとされています。


ですが、その原因として挙げられているのが『βアミロイド』と呼ばれるたんぱく質だとされています。脳の中にβアミロイドが蓄積されると、神経細胞の働きが弱くなり、死滅するとされています。また、タウたんぱくと呼ばれる異常なものが蓄積されることで、神経原線維変化を起こしてしまい、健全な神経細胞が減ったり変化して脳の働きが低下してきます。

それが進行していくことで、脳の神経細胞が減少し続け結果として脳が萎縮してしまうのです。




f:id:gokijet0519:20180510003813j:plain





今現在、このアルツハイマー病を根治する方法はないとされています。症状を一時的に改善したり、状態を維持する目的でコリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル他)などが使われています。


このアルツハイマー認知症を発症する要因としては
◯遺伝
◯生活習慣
◯年齢
などさまざまな環境が絡み合って関係しています。

遺伝や年齢といったものはどうにも出来ませんが、生活習慣などアルツハイマー認知症になりにくい身体作りは今からでも出来ます。

認知症等だけでなく、規則正しい食習慣や生活習慣、適度な運動は健康全般に関わってきますのでそこが1番だということですね。




アルツハイマー認知症に話を戻すと、葉酸という成分が効果的ではないかと最近言われているようです。



葉酸とはビタミンB群の一つで、
1日の葉酸推奨摂取量は成人男性・女性どちらも230~250μgとなっていますが、胎児に関わる重要な栄養素のため、 妊婦の場合は+240、授乳婦の場合は+100μgほど葉酸を摂取するのが推奨されています。 (厚生労働省が発表した日本人の食事摂取基準 2015年版による)
※くすりの健康日本堂参考


葉酸が多く含まれている食材は
●海苔
●食肉(多い順に鶏、牛、豚)
●お茶
●わかめ
●大豆
などがあります。




アルツハイマー認知症について話をすすめてきましたが、
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。



認知症を抱える人もケアする側もより良い世界を目指して。。。