はや坊〜認知症ケアデザイナーの伝えたい事〜

認知症に関する様々な情報の発信

認知症を抱える人でも新しく覚えることは出来る

どうもはや坊です。





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※今回は筆者が撮影した画像を載せておりますのでセンスを含めて悪しからず。。


認知症を抱える人たちはよく



「何を言っても覚えていないから…」

「何度話しても覚えないから意味ないんじゃない?」


と、思われています。
実際に認知症の症状として真っ先に挙げられるのが“記憶障害”です。そのため、新しいことを覚えるのがとても苦手です。

それは認知症を抱えるほとんどの方が当てはまる事でしょう。



ですが、新しい事を何も覚えられないのではありません。
これは断言しておきます。
※筆者は医者ではありませんので、認知症の診断も出来なければ根治させることも出来ません。



認知症を抱える人でも、新しいことは理解して覚えることが出来るのです。








それは


『その人が分かりやすいように繰り返し伝える』



これにつきます。
“分かりやすい”という表現は何も言葉だけに限ったものではありません。
もちろん伝えるのは言葉が中心ですので、ワード選びも重要です。それに加えて、伝える側が受け手側(認知症を抱える人)に対して、きちんと向き合い、理解してもらおうとする心を持って伝え続けることがとてもとても大切です。



筆者は毎日認知症を抱える人と関わっていますが、筆者の名前を覚えてくれている人ももちろんいます。



多くは

筆者「私の名前覚えていますか?」



Aさん(認知症を抱える人)
「うーん、あんた名前何だった??」



筆者「『あ』から始まります」



Aさん「安慶名さん」




このようにヒントを与えることが多いですが、このAさんを始めとして多くの人がしっかりと筆者の名前を覚えてくれています。




これは、
◯筆者がその人たちに自分のことを覚えて欲しい、

◯もっと色々な話がしたい、


◯その人らしい魅力をもっともっと見せて欲しい



そう思って筆者は関わりを持っています。






その思いは今の所「必ず伝わっています」







現在、認知症のケアをしている人で“記憶障害”への対応で悩んでいる人がいましたら、ぜひ



『この思いを何としても伝えたい』と自分の心に素直になって接してみて下さい。


もちろん一回で上手くいかないことが多いかもしれません。





ですが、この思いは認知症を抱える人たちは必ず感じ取ってしっかりと記憶してくれます。




認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。