認知症ケア「水分補給」の方法は一つや二つじゃない!!
どうもはや坊です。
前回は水分補給の必要性と認知症への影響も含めて話をしました。
写真引用:https://pompom07.com/archives/1323
水分補給が大切なのは分かった所で、その大切な水分補給はどのようにして行うと良いのでしょうか。
ここで一つだけ確認しておきたいことがあります。
一般的に高齢者は子供や成人に比べて水分補給が適切に行えていないことが多いです。
その理由としては、、
◯身体機能の低下により喉の渇きが感じにくい
◯水分補給を行うとトイレが近くなるため、それがおっくうで我慢してしまう
というような、理由が挙げられます。
加えて、認知症を抱える人には“水分だと認識できない”や“飲み方が分からない”といった認知症特有の失認や失行から水分補給が上手くいかないことも考えられます。
これらを踏まえて、水分補給の方法を紹介していきたいと思います。
飲んだ量や回数を記録しておく
これは大体どれくらいの水分補給が出来ているのかを確認するのに有効です。
ペットボトルに印を入れたり、コップ一杯飲んだらチェックリストに記入したりと、簡単に出来ることで良いので1つの目安として把握しやすくなります。
水やお茶など特定の飲み物に固定しない
水分補給と聞くと、無意識に水やお茶だと思い込んでしまう人が多いです。それが好きな人はもちろん構いませんが、水やお茶を好まない人はそれらを飲むのをためらいます。そのため、野菜juiceや果物juice、炭酸水なども含めてさまざまな種類があるとより気軽に水分補給が行えます。
※甘いものは・・・と気にしてしまうかもしれませんが、体内の水分不足になるよりはずっとましです。
ゼリーやシャーベットで水分補給も効果的
水分補給は何も飲み物だけではありません。ゼリー等からも水分補給は行えますので、市販のゼリーやシャーベットを用意しても良いですし、お茶などをご自宅でゼリーにして提供するのもとても効果的だと思います。
ケアを行う側も目の前で一緒に水分補給を行う
先ほど認知症特有の症状から水分補給が上手くいかないと話しました。
それは飲み方が理解出来ていないこともあるので、目の前で一緒に飲むのです。すると、その仕草を見て混乱せずに飲むことが出来ます。
このように水分補給はちょっとした工夫で摂ることが出来ます。
日頃から水分不足が起こりやすい高齢者や認知症を抱える人へのアプローチに活用出来ると幸いです。
最後に、、
始めに紹介しました高齢者は水分補給の後のトイレがおっくうになりやすいということも是非忘れずにおいて下さいね。
トイレの声かけやケアをしっかり行えると、本人もより安心して水分補給が行えると思います。
認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。