はや坊〜認知症ケアデザイナーの伝えたい事〜

認知症に関する様々な情報の発信

認知症の人はみんな攻撃的になるのか?

どうもはや坊です。



いきなりの余談ですが、筆者は4月から初めて叔父さんになりました。
姪っ子が出来たのですが、、、




ホント可愛いものですね♪
大の大人がじーーっと見ていられるのですから、、、笑っ



時間が経つのも忘れてしまうほどです。。




と、姪っ子が可愛いということを単に伝えたかっただけです、すみません。。。





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写真引用:https://www.fukei-kabegami.com/k00003962/





さて、今回は『認知症を抱える人は本当に攻撃的か??』についてです。




認知症の症状で急に怒ったり、攻撃的な態度や実際に暴力をしてしまうケースはあります。

その対応に頭を悩ませている方は多いのではないかと思います。



では、本当に認知症を抱える人は攻撃的なのでしょうか?



結論、、、違います。




認知症を抱える人に攻撃的な人はいません。
いや、それでも毎日暴言や暴力を振るわれている方もいます。



それでも認知症を抱える人に攻撃的な人はいません。
もし、本当に攻撃的な人がいたらそれは認知症の影響ではありません、、別の原因が考えられるでしょう。









認知症を抱える人が攻撃的になる理由


攻撃的な人はいません。と言ってますが筆者もこれまでに数多くの暴言や暴力を振るわれたことはあります。

急に怒鳴られる

つねる

髪を引っ張る

唾を吐きかける等々・・・

それをされた時でも感情を抑えて対応はします。
プロですから。

ですが、やはりされた瞬間というのはいらっとしたり、悲しくなったり、時には反射的にやり返そうとする、、ことだってあるのは事実です。
人間ですから。




では、この攻撃的な姿勢はどこからきているのでしょうか?

それは前にも話したことがありますが、大きく分けて2つあります。

①人間としての防衛本能

②理解や判断が出来ずに混乱状態となり、その混乱を暴言・暴力以外での発散方法が出来ない(分からない)



つまり、本人も訳が分からない状態で暴言や暴力になってしまっているのです。



ですので、認知症を抱える人が怒ったり、暴言・暴力に発展するときにはその防衛本能と混乱状態を解消していかなければなりません。



“もしかしたら声かけや介助の方法が悪かったのかな”

“あの時びっくりさせてしまったかな”

“何か出来ない(分からない)ことがあるんじゃないだろうか”

“居心地が悪かったり、何か不安なのかな”



など、少し前のことを思い返しながらその原因を探っていく作業が必要です。

そしてもし思い当たるものがあれば、きちんと本人に確認する。

そしてどうして欲しいか本人に直接確認する。



その繰り返しで本人が過ごしやすい環境を作っていくのです。



これは短期間でなかなか出来るものではないので、辛抱強く継続して実践あるのみです。



ケアを行う際には、しっかりとその意識も持ちながら対応出来ると良いと思います。


そしてもう一つ大切なことがあります。
それはこちら(ケアを行う側)の意見や要望などもきちんと話をすることです。


人間同士はコミュニケーションをたくさん取らないと分かり合えない生き物です。
それは普段からやっているはずです。認知症を抱える人とも同じようにしていくだけです。


認知症ケアとなると無意識に一方通行なコミュニケーションになってしまいがちなので、そこも同じくらい意識してみて下さい。








どうしても時間のかかる今回のケア。
その間というのはケアを行う側には少なからずストレスがあるはずです。そのストレスに対するケア(発散方法)も個人個人で持っておくことが必要なことは、、、




重々分かっているかもしれませんので、ここでは深くは紹介しません。



筆者も明日からまた
トライ&エラーの繰り返しでより良いケアの確立を目指していきます。




認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。