はや坊〜認知症ケアデザイナーの伝えたい事〜

認知症に関する様々な情報の発信

帰宅要求や徘徊は不安の表れ? 安心出来る居場所作りとは?

どうも、認知症ケアデザイナーのはや坊です。

 

 

認知症の症状であり、対応に困っている人が多いもの。。

それは「帰宅要求」や「徘徊」ではないでしょうか。

 

 

 

 

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※帰宅要求とは、文字通り自宅に帰りたいと要求すること。認知症を抱えている人の場合、これが説明しても理解したり記憶することが難しいため何度も同じ要求を繰り返してしまう。

※徘徊とはあてもなく歩き回ること。うろうろと歩き回ること。とされている。ですが実際には本人とっては全て意味のある行動です。

(何か探し物をしていたり、何か落ち着かなかったり、、等)

 

 

 

帰宅要求や徘徊が起きる原因??

皆さんがお家に帰りたい時や何か落ち着かない時といのはどういう時でしょうか?

・仕事で疲れた

・眠たい

・お家じゃないと落ち着かないから

・今居る場所や環境が窮屈だったり気まずい

・ただなんとなく・・

 

 

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おそらく人によって様々だと思います。

ですが、ほとんどの場合は身体や感情がマイナスに働いている時にこのような状態になってしまうのではないでしょうか。

 

 

帰宅要求や徘徊はそもそも悪いことではない!!!!

 

 

現在でも帰宅要求や徘徊という症状が現れると、認知症状が悪化してきたと言われることがあります。

本当にそうでしょうか。

では、私たちがお家に帰りたくなったり、落ち着かない時も認知症状が悪化しているのでしょうか。

そう言うと、絶対にそれとこれは違うとういう意見が出てくるかもしれませんが。。

 

 

 

筆者の考えでは、これは認知症状の悪化ではありません。

ただ、

単純に不安だったり今置かれている環境が居心地悪いだけなのです。

そういったマイナス面をどうにか解決しようと「帰宅要求」や「徘徊」と言う形で現れているだけなのです。

 

認知症状の記憶障害により、今聞いたことを覚えきれないのでその要求を繰り返し行ってしまうだけです。

 

 

 

このような状態を改善するには何が必要か?

 

本人が落ち着く環境にしてあげる、これが解決方法になります。

言葉で片付けるのはとても簡単ですが、その方法に多くの人が困っているのも現状です。

 

 

 

実際にはどのようにしたら良いのでしょうか?

 

 ◯本人にとって馴染深いものなどが近くにある環境を作る

これは認知症への対応でよく言われているものですが、自分にとって思い出があったり長い間使っているものが側にあると落ち着きますね。これはある種本能的に求めているものなのかもしれません。

例:長年愛用のカバンや身に付けるもの、家族の集合写真等

 

◯本人の身体的・精神的な様子を把握する

これもとても大切なものです。認知症状が出ると、ケアを行う側は半ば無意識の内に認知症状からきているものだと勝手な判断をしてしまいがちです。ですが、心身の調子が悪い時にもこのような症状が出たりします。こちら側の勝手な判断で決めつけてしまうのではなく、本人の調子はどうなのか?も気にしてみるとそこのケアで症状がすぐに良くなることも多くあります。

 

◯本人が好きなことや好きなものを取り入れる

読書が好き、絵を描くのが好き、編み物が好き、盆栽が好き、料理が好き、掃除が好き、運動が好き、眠るのが好き、将棋が好き、テレビ鑑賞が好き、動物が好き、、

 

好きなことや好きなものは千差万別。

誰にでも好きなことや好きなものはあります。これらを理解して取り入れることが出来ると時間を忘れて没頭することだってあります。また、そんな好きなこと等が他の人から褒められたり、喜んでもらえたりすると人間は誰でも嬉しく感じます。そしてまたやろう、続けよう、となるのです。

そして自分の居場所だと強く感じられ、居心地の

良い場所へと変化していくのです。

 

 

 

 

「帰宅要求」や「徘徊」は対応が大変な認知症状として挙げられています。

ですがその本質を理解して、かつ本人のことを理解すると、対応方法もイメージがつきやすくなるはずです。

 

 

まずは本人が何を求めているのか、、それを理解する所から始めてみるとケアもずっとずっとしやすくなるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。