はや坊〜認知症ケアデザイナーの伝えたい事〜

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認知症ケアでプロを頼るのはダメなこと?

どうも、認知症ケアデザイナーのはや坊です。

 

 

先日は筆者が住む南国、沖縄に2つの大きな台風がやってきてしまい、大打撃を受けました。

やはり自然の猛威には人間は為す術もないことを久しぶりに痛感させられたような気がします。。。

 

 

日頃からもっと災害時の対策を立てて生活していくことの必要性を感じました。

 

 

 

さて、今回は認知症ケアにおいて一つのキーワードにもなり得る

 

「介護のプロに頼る」ことについて話をしていきたいと思います。

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認知症を抱える人に限らず、多くの高齢者の場合医療や福祉に関する施設を利用している人が多くいます。

 

◯病院のデイケア

 

◯地域のデイサービス

 

訪問介護訪問看護、訪問リハビリ等の訪問サービス

 

ショートステイ(短期間の宿泊サービス)

 

など、この他にも様々なサービスが現在は選択して利用することができます。

 

 

 

このような施設ではご利用する方の心身に関する健康維持や向上を目的として利用されることが多いですが、それだけが利用の目的ではありません。

 

 

もう一つ、大きな理由として「介護している家族等の負担軽減」を目的として利用している場合も多く見られます。

 

 

 

 

 

日々、懸命に介護している家族等にとって休息の時間を確保することはとても重要な意味があります。

人間は誰しもが常に一生懸命い続けることは出来ません。

それはおそらく多くの方が理解していると思います。

 

 

ですが、介護の世界になると、未だにこれが何か悪いことをしているかのように思われたりする傾向にあるような気がしています。

 

 

 

では、一体なぜそのようになってしまうのか?

 

それは介護というのは家族がきちんと責任を持って行うべきもの・・・

 

 

 

という考え方が強すぎるのではないかと思うのです。

 

 

もちろんその思いはある程度必要だと思います。

また、そのように思われてケアを受けている人は幸せだと思います。

 

 

ですが、その思いばかりが強くなり過ぎてしまうとどうなるのか?

 

ケアをする側、受ける側のどちらかもしくは両方が限界にきてしまうリスクがあるのです。

 

 

 

これは子育てなどにも通するものがあるとは思います。

※筆者は子育て経験がないため、これ以上のコメントは控えさせて頂きますが・・。

 

 

 

人は誰かのために生きることで人生がよりイキイキしてきます。

誰かのために頑張ろう、と奮い立った経験は多くの方があると思います。

ですが、人はそれと同じように自分のためにも生きることが必要です。

そのためには自分のために使う時間が必ず必要になります。

 

 

それはケアをする側、受ける側どちらにも必要なものです。

 

 

 

先ほど話しました「介護している家族等の負担軽減」

この言葉がある意味でマイナスな表現として捉えられているために、医療・福祉サービスの利用を躊躇ってしまう方々がいるのではないでしょうか?

 

 

 

これからは「負担軽減」ではなく、

「それぞれが自分らしく生きていける為の一つの手段」

として捉えていっても良いのではないか・・と筆者は考えます。

 

 

 

 

認知症ケアでプロを頼るのはダメなこと???

 

 

それは決してダメなことではなく、よりお互いを尊重した生活が送れるようにする為のもの、として利用の検討をしてみて欲しいと筆者は思います。

 

 

 

 

認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。