感情は伝染する!! 関わる時の感情を意識すると認知症ケアは上手くいく?
どうも、認知症ケアデザイナーのはや坊です!!
皆さんは他の人とコミュニケーションを取るときにどういったことを考えながら行っていますか?
◯この人の事をもっと知りたい
◯今この人は何を考えているのかな
◯これを言ったら(したら)この人は喜ぶ(怒る)かな
◯この人が言ってること間違ってるけどそっとしておこうかな
などなど、
色々な感情が湧きながら日々コミュニケーションを取っているかと思います。
これが人間のいわゆる普通の営みです。
※画像引用:PIXTA
このように毎日様々な人と、様々な環境で、様々なコミュニケーションを取りながら私たちは生活しています。
この何気ないコミュニケーションが
『認知症を抱える人』とするとなると、
急に難しく感じる人が多いように感じます。
それは認知症の症状が、記憶に関する問題や理解力に関する問題等さまざまな面で現れるため、、
かもしれません。
ですが、認知症を抱える人も皆等しく一人の人間です。
親、兄弟、仲間、パートナー、同僚、その他の人と同じようにコミュニケーションを取ることが必要です。
「認知症だから特別扱い」はいらないのです。
確かに、何度も同じ事を質問されたりすると『また…同じこと何回目』と思ってしまうこともあるでしょう。
それは何故か??
認知症を抱える人はコミュニケーション相手の感情を感じとることに敏感
だからと言えるでしょう。
アルツハイマー型認知症の症状でみられる“取り繕い”はその典型と言えます。
相手の話に合わせたりするのは、相手の表情や態度などから感情を読み取り、その感情に対しての反応です。
また、時に攻撃的になってしまう人もそれによる反応だとも言えます。
理由は分からないけど、相手が何故か怒っている。
このままだと自分が何かされるのではと心配して、先に攻撃的になってしまう、、
というような感じです。
感情は伝染します。
筆者が特に感じるのは「喜び」と「怒り」の2つの感情はより大きく伝染するということです。
認知症介護をしている人を見ていると、上手くいかないとか思い通りの介護が出来ないと、マイナスな感情を持ったまま介護している人を目にします。
そのマイナスな感情はほぼ間違いなく認知症の人に伝染します!!
なので先程の攻撃的な態度や拒否などの反応になってしまうのです。
これは認知症を抱える人の一種の防衛本能です。
ですので、ケアを行う側は感情が伝染するということを理解してケアをすることが大切になります。
でもこの伝染する感情はプラスの「喜び」も大きく伝染します‼️
笑ったり、楽しめる活動や作業も一緒にやることで互いにプラスの感情が伝染し合い、より質の高いケアが行えるようになります。
ケアをする側もされる側も笑顔でプラスの感情をより多く伝染し合いながら過ごしていきたいものです。
認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。
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