水分補給が認知症ケアの第一歩!!
どうも、認知症ケアデザイナーのはや坊です。
今回は認知症ケアの初歩的かつ最大の効果があるとされている「水分補給」に関してお話をしていきます。
認知症は物忘れ等の記憶障害、脳が萎縮(小さくなる)する、また脳に異常なたんぱく質が溜まるといった脳の病気が原因だと考えられています。
それはもちろん合っていると思います!!
ですが認知症の症状は全てがそのような脳の異常からくるものではない、、
と筆者は考えています。
※引用:https://www.photolibrary.jp/img665/373152_5857651.html
認知症を抱える人に関わらず多くの高齢者にも当てはまることですが、
1日の水分摂取量が異常に少ない人がいます。
◯のどがあまり渇いていないから
◯水分を摂るとトイレが近くなるから
上記の理由で水分をあまり摂ろうとしない人が多いようです。
まず、前提として人間の身体の半分以上が水分で構成されています。
その比率は赤ちゃんは身体の70%、成人は60%、高齢者は50%になります。
(分かりやすいように大まかに分類しています)
身体の中にあるその水分がほんの数%減少するだけで、人間の働きにさまざまな障害が現れます。
・なぜかイライラする
・頭がぼんやりする
・疲れやすくなる
・血液循環が悪くなる
・身体の自由がきかなくなる
・意識がもうろうとする
・幻覚などが現れる
『熱中症』を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。
熱中症は暑さで汗をかくなど身体の水分量が減少することでさまざまな症状がでて最悪の場合は死に至ります。
「認知症」も『熱中症』と同じように身体の中にある水分量が減少することで認知症特有の症状が現れてくるのです。
・怒りっぽくなる
・そわそわして落ち着かない
・暴言や暴力がある
・介護に拒否をする
・徘徊をする
このような症状は水分欠乏によって引き起こされることが多いのです。
現在、認知症介護をしていて認知症の症状で困っていると悩んでいる方々へ試して頂きたいことがあります。
1日に摂る水分量を増やしてみて欲しいのです。
中には1日500cc程度しか水分補給が出来てない人がいたりします。これでは身体がきちんと働くことは出来ません。さまざまな機能低下が起きるのはむしろ当然のことだと思います。
一気に水分摂取量を増やすのは大変だと思います。ですので、まずはいつもよりコップ一杯だけでも多く摂ってもらう。それが出来たらもう一杯、もう一杯、、
と徐々にで良いので水分補給を増やしてみて下さい。
理想としては1日2000~2500cc摂れるようになると良いと思います。
(結構たくさんあるんだけど…って思いますね)
(※心不全などで水分制限がある方はかかりつけ医と相談して決めて下さいね)
これだけ水分補給が出来ると、身体も素直に生き返り今まで困っていた症状等も減ってくるはずです。
変化としてまずはその方の表情が変わってくると思います。
これまでよりも活気がありイキイキとした表情をされると思います。その表情が多くなるだけで介護もしやすく、よりコミュニケーションも増えるはずなので、互いの関係性もより良好になっていくと思います。
認知症ケアは「まず水分を摂ることから」
これをケアの第一歩としてし直してみましょう。
認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。
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