歩く時の足元に要注意!!認知症を抱える人は転倒しやすい?
どうも、認知症ケアデザイナーのはや坊です。
認知症についてあれやこれや語っておりますが、筆者は認知症を抱える人が今よりも少しでも生活しやすくなるためのお手伝いが出来ればと日々考えています。
もちろん認知症を抱える本人だけでなく、ケアを行う家族やその周囲の方々にも今より少しでも安全で楽しい生活が送れたらこんな嬉しいことはありません。
これからも認知症ケアデザイナーの名に恥じぬよう、知り得ることを全てお伝えしていきますね。
今回は「転倒」について話をしていきたいと思います。
写真引用:http://pictogram2.com/?p=1280
転倒は認知症を抱える人だけの問題ではありません。
子供だって、大人だって、男性、女性、、
誰しもが転んでしまうことはあります。
ですが、転倒は年を重ねれば重ねるほどに大きなケガになる可能性が高くなります。
一般的に筋肉や骨の大きさや強さというものは年を重ねるほどに低下していくものです。
そのため、高齢者の転倒にはより注意するというのが必要になります。
認知症を抱える人については、それ以上の注意が必要です。
なぜ認知症を抱える人は転倒により注意しないといけないのか?
それは認知症の症状である
●失認や失行といった認知機能の低下
(物事を正しく理解する力のこと)
●判断力の低下
などが理由として挙げられます。
筆者がよく目にする光景としてはこういった状況があります。
移動中、目の前に椅子がありそのまま歩くとぶつかってしまうが、それが椅子であることや歩くのに邪魔なものだと認識出来ずに椅子に足を引っ掛けて転倒してしまう
段差や階段があってもそれが見えていない(認識出来ていない)ためつまずいてしまう
椅子やソファなど座る場所がないのに急に座ろうとしてそのまま転んでしまう
※実際には転倒しないように①側で見守りをしたり、②椅子を移動させる、③障害がない道筋へ声かけや介助する、などの対応で転倒を未然に防ぐことが大前提になります。
誰しも転びたくて転倒するわけではありません。
認知症を抱える人の場合、物事をきちんと理解したり判断することが難しいために起きてしまうことがほとんどです。
ですので、
ほんの少し声をかける、
ほんの少し先回りして障害をなくす、
ほんの少し側についている、
これらで転倒を未然に防ぐことは十分可能です。
本人とのコミュニケーションだと思ってやってみると、ケアを行う側も案外心配し過ぎることなく、安全にサポートすることが出来るはずです。
認知症を抱える人もケアを行う側も双方にとってより良い環境になることを切に願って。。。